パッセンジャー図
飛行機事故で奇跡的に生還した5人の乗客のカウンセリングを担当するセラピストが、不可解な事態に巻き込まれていく心理サスペンス。

クレア(アン・ハサウェイ)は上司の指示で
飛行機事故の被害者へ面会に行く。
その時の上司がこう言う。
「新しい世界に行くことをおそれないで」。
初仕事なの?
初仕事でそんな重い仕事まかせちゃう?
この不思議なコメントに違和感を感じずにいられなかった。

事故にあって、病室で治療を受けている人がたくさん出てくるけど、
全裸でベッドに座る男性の姿が見える。
ショックで一時的にハイになっているみたいな流れでしたが、脱ぐ?

クレアは仕事で面会に来たので、自己紹介で苗字を名乗る。
全裸の男性は、いきなり「クレア」と呼ぶし、なぜ名前知ってる?
名刺をチラッと見せただけで、全裸の相手に名前で呼ばれるのヤだな。

2回見てわかったんですけど。
この男性の背中がキレイ。キレイすぎる。まったく怪我してない。
ここでピーンと来た人はもう映画のネタバレになっちゃいます。



以下ネタバレ↓ 
クレアも、カウンセリングを受ける被害者も操縦士も、
みんなしんでた\(^o^)/

飛行機燃えちゃってるのに
誰も怪我してないのに気づきましたか?

会話をしている人たちは皆「あの世の人」。
大通りや空港の景色に違和感はないけれど、
街の人とすれちがわない。
空港で大暴れした時、周りの人の視線はこちらを向いてるけど
誰も声をかけてこない。
あの世でも普通に仕事をし、恋愛し、食事をしてるけど
ニュースは見ないの?
 
隣の部屋のおばさんが
「クレアね?」と
コインランドリーに放置してた洗濯物を
持って来てくれるんだけど、
初対面風なのに名前知ってて、おかしいと思ったわよ。

自分がしんだことって、気付かないものなのかな。
死に別れた家族のことも忘れてしまうのかな。

死を受け入れなかったら、
ずっと架空の街、架空の会社でバリバリ働いて
あの世だと気づかないまま一生を終えるのかな?

この映画の素敵なところは、
死を受け入れ、大事な人を思い出すと
その人が天国から会いにきてくれる。 
旅に出るのにひとりぼっちじゃないんですよ。
子供の時に飼ってた犬も迎えに来てくれる。

事故後のカウンセリングルームの窓の外に
死んだおじいちゃんがヌ〜ッと立ってるんだけど
もっと驚かせない感じで出て来て欲しいな。

つらいこともすべて受け入れないと
新しい世界には行けないんだ。
冒頭の上司(先生)の言葉が、
いま、心にスッと入ってきた。